魚病学研究室で現在取り組んでいる研究の一部をご紹介します。これ以外にも取り組んでいるテーマはありますので、ご興味があればお問い合わせください。
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マガキの卵巣肥大症
本症はマガキの軟体部に不規則な膨隆状の病変が形成される病気であり、マガキの商品価値の低下や死亡率の上昇が水産業での問題となります(写真)。 この病気の原因はMarteilioides chungmue…
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二枚貝に感染するPerkinsus属原虫
Perkinsus属は貝類に寄生する原虫類であり、日本では、アサリ個体群に広く寄生するP. olseniがアサリ資源量を減少させる要因の一つと考えられています。そのほか、アメリカのカキ類に強い病害性を…
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ホタテガイのフランシセラ感染症
本症はカナダおよび北海道総合研究機構との共同研究を通じて、新しく見つかったホタテガイの感染症です。原因は細胞内細菌Francisella halioticidaであり、閉殻筋(貝柱)に形成される膿状の…
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アワビ類のAbalone Asfa-like virus感染症
近年、日本国内のアワビ類資源が激減していることを受け、各地でアワビ類の稚貝を人工的に生産し、海に放つ放流事業が広く行われています。この稚貝生産の過程で大量死亡を引き起こす感染症として恐れられているのが…
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海産白点病に関する研究
海産白点病は魚類寄生性繊毛虫 Cryptocaryon irritansによる寄生虫病です。この病気は温水性魚類の養殖場で発生し、養殖魚の大量死を引き起こすことがありますが、著効を示す防除法はありませ…
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淡水性白点病に関する研究
淡水性白点病は繊毛虫 Ichthyophthirius multifiliis による病気であり、古くからキンギョなどの観賞魚の病気として認識されてきました。しかし、近年、水温上昇などの環境変化のため…